知覧へ

先月、同業の先輩方と日本の歴史を知ろうということで知覧に行ってきました。

恥ずかしながらわたくしは知覧の事は何も知らず、日本を守るために特攻隊の方が各地から集結し、特攻で戦死した方が一番多いいのが知覧だと初めて知りました。

知覧特攻平和会館に行き、隊員の最後の手紙を見た時、まだ10代の方達が多い中、字も綺麗で、文章もしっかりと書いてあり、考え方も明確でとても10代とは思えないくらいでした。

彼らはどんな気持ちで特攻に飛び立ったのだろう、どんな気持ちでこの遺書を書いたのだろうと思うと、自然と涙があふれ出てきました。

10人以上で記念館に行きましたが、みんなで話しながら歩くこともなく、皆自然と別行動で自分のペースで2時間以上色々と見て回ることが出来ました。

そのあと、特攻の母と言われる鳥濱トメさんが営んでいた、特攻隊がよく立ち寄ったと言われる富屋食堂に行きました。

その隣にある富屋旅館は、全国からトメさんの話を聞きに特攻で亡くなられた方々のご遺族が訪れる方が多く、泊まるところがないだろうと富屋旅館を作ったそうです。

現在はトメさんのお孫さんが思いを引き継ぎ宿を営んでるそうです。

今回は、その別名学びの宿とも言われている富屋旅館へ泊まらせていただく事になりました。

チェックインするとともにどんな思いでこちらに来ましたか?もし明日特攻に行く隊員が隣で寝てるとしたらどんな言葉をかけますか?

今日はそんなことを考えながら泊まってくださいと言われ、その夜みんなで意見を出し合ってそれぞれの思いを語り合いました。

朝の食事はメザシとさつまいもとおにぎりで、昔、軍の偉い方が来た時に、トメさんがおもてなしをした食事だそうです。

しかも、お箸はなく、昔は手で食べていたものだと説明したそうです。

そのことを聞いた私たちは、皆お箸を使わず手で食しました。

そのあとすぐに大広間に行き、女将さんから「人は何のために生きるのか」をテーマに約2時間半講話を聴く事が出来ました。

あなたにとって幸せとはなにか?

あなたにとって美しい生活とはなにか?

あなたの使命はなにか?

その想い、感じたことを次の世代に何を伝えていくか?

その為にちゃんと人生を歩んでいるか?

など普段から自分の使命を明確に持って日々送っている自信があるかと言われると、このときははっきりと言えませんでした。

今回を機に、先人が作ってくれた環境に感謝し、学んだことを生かせるように行動していきたいと思います。

知覧に行ったことは自分の人生の中でも色々と気づきを与えてくれた場所です。

もし旅行へ行く機会がございましら是非一度、知覧に足を運んでみてはいかがでしょうか?お勧めします。

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