腰痛

腰の痛みでお悩みの方へ

腰痛とは?

5faaa39901ced4ee5c32b49325c17c22_s腰痛は大きく分けると「筋・筋膜性・関節性・椎間板性」の痛みに分けられます。

 

筋・筋膜性腰痛

一言でいえば腰周辺の筋肉疲労による痛みです。

腰を使う作業や、腰の負担が大きい姿勢を続けていると、腰の筋肉が緊張して固くなります。柔軟性が低下することで損傷しやすくなるほか、血行も悪くなって痛みの元となる炎症や疲労が発生しやすくなり、痛みにつながります。筋肉疲労が軽めの初期は、いわゆる”筋肉痛”の状態ですが、疲労が更に蓄積すると、肉離れなども起こります。

 

椎間関節性腰痛

背骨の歪みや関節への負荷によって関節が炎症を起こして痛みを発する腰痛です。背骨は脊椎という骨が積み重なってできていますが、この背骨に物理的なストレスがかかりつづけることで引き起こされます。症状がでるのが腰の筋肉ではなく背骨ですから、背骨自体の痛みや、お尻、大腿、場合によっては足の末まで痛みやしびれの症状が起きることがあります。椎間関節性腰痛にも急性のものと慢性のものがあります。急性のものは、よく「ぎっくり腰」と言われるものにくくられますが、ぎっくり腰の場合には骨の痛みの場合と筋肉の痛みの場合とがありますから、厳密には同じものではありません。「腰部の関節の捻挫」だと思ってください。この症状は30代に多く見られます。慢性の椎間関節性腰痛は、中高年代に多く、運動不足やストレス、姿勢の悪さからくるコリや疲労などによって引き起こされます。朝痛くてたまらずに起き上がれないのだけれど、昼ごろから少しずつ改善されてくるタイプの腰痛が、この慢性の椎間関節性腰痛である場合が非常に多いです。

 

椎間板性腰痛

椎間板の老化による変性や過度の負担によって生じたヘルニアなど、腰周りに痛みやしびれなどを生じる腰痛です。また慢性的な痛みになる事が多く、一度かかると再発することもあります。

椎間板は、繊維輪と髄核で構成され、脊柱の椎骨と椎骨との間にあるクッションの役割がある円板状の軟骨です。

20歳を過ぎた頃から椎間板の老化がはじまり、年齢と共に少しずつ水分が失われ、徐々に弾力性がなくなり硬くなっていきます。衝撃を吸収する働きが弱まっているところに、腰に一度に大きな負荷がかかったり、長期間腰を使い続けて負荷が蓄積したりすると、内部の髄核が押しつぶされたり、線維輪に亀裂が入ることがあります。線維輪には痛覚神経がありますので、椎間板がつぶれることや変性が起こることで腰の痛みやだるさ、さらに痺れといった症状が現れます。一般に腰椎椎間板ヘルニアは神経根を圧迫する病気のため,腰痛よりはむしろ強度の下肢痛,または痺れを きたすことが多くみられます。

原因による腰痛の分類

  • 1脊椎・筋肉・靭帯の異常により起こる腰痛
  • 2内臓疾患から起こる腰痛
  • 3精神的なものから起こる腰痛

例1

ギックリ腰(急性腰痛)・腰椎分離症・腰椎すべり症・変形性脊椎症
腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症・腰椎骨折(骨粗鬆症による骨折) 等

例2

腎結石・尿管結石・大動脈瘤・子宮内膜症・腫瘍(腹部・腰部)
胃、腎、脾臓の炎症性疾患 等

例3

心身症・神経症・ストレス・仮面うつ病 等

ギックリ腰(急性腰痛症)

ちょっとした動作により、腰部筋肉の損傷や腰椎の関節の捻挫による腰の痛みをいいます。
腰をひねったり、中腰で物を持ち上げようとした時などに起こることが多く、
俗に”魔女の一撃”とも呼ばれています。

症状

軽度のものは動作時の痛みが基本ですが、重度のもでは起き上がることさえままならず、
ちょっとした体勢の変換さえ出来なくなることがあります。

腰椎分離症

腰椎の一部が連続性を失い、離れた状態をいいます。
原因としては先天的な要因などもありますが、成長期にスポーツなどで
繰り返し加えられる強い動きや衝撃などにより疲労骨折をきたし、発症するものが
最も多いとされています。

症状

腰の痛み(運動時に特に出やすい)・局所の圧痛・疲れやすい 等
成長期以降では、足の痛みが出ることもあります。

腰椎すべり症

分離症が起因し、腰椎が前方にすべってしまったものをいいます。
“すべり”により腰椎に余分な力が加わって『とげ』のような変形(骨棘)が生じたり、
脊柱管の中の神経が圧迫されて神経痛が生じることがあります。

症状

腰の痛み・足の痛み 等

変形性脊椎症

背骨のクッションの役目をする椎間板が衰えて弾力を失ってくると、
その上下の背骨に余分な力が加わって硬くなり、
『とげ』のような突起(骨棘)がつくられたり、関節部分に変形を生じたりする状態をいいます。

症状

腰の痛み(動き始めに痛みが強く、安静にすると軽減する)
軽い運動制限(何だか動きにくい)・稀に…お尻や足に神経痛 等
☆レントゲンで変形が確認されても、痛み等の症状が出ていない場合が多くあります。

腰椎椎間板ヘルニア

腰椎から仙椎の間にある、クッションの役目をする椎間板の中身が偏ったり、
外に飛び出したりすることで、痛みやシビレを起こす疾患です。

症状

腰の痛み・シビレ(片側の足だけ)・足の筋力低下
足の知覚異常(皮膚の感覚が左右で違う。ex.触られた感じが鈍い) 等

腰部脊柱管狭窄症

腰椎すべり症・変形性脊椎症・椎間板ヘルニアなどが起因して脊柱管が狭くなり、
脊髄や神経を圧迫し、神経症状をきたす疾患です。

症状

腰の痛み・間歇性跛行(歩くと足に痛みやシビレが出てくる。
立ち止まって前かがみの姿勢になると症状が楽になる。) 等

椎間板ヘルニア(腰椎・頸椎)

腰椎すべり症・変形性脊椎症・椎間板ヘルニアなどが起因して脊柱管が狭くなり、
脊髄や神経を圧迫し、神経症状をきたす疾患です。

当院は、提携医療機関への予約・無料送迎を行っております。

09_10_11_008

一般的に、接骨院のみならず個人の整形外科やクリニックなどでは、
MRI検査に関して“紹介”するまでが限界なのに対し、当院は提携医療機関との関係が深く、
検査後の医師による診察にも院長が同席し、患者さまと一緒に、医学的根拠に基づいて
身体の状態を正確に把握し、日常の注意点やケア方法など具体的な指示を
直接いただけるのです。

それによって当院での治療をより的確に行え、患者さまにとって最良の結果を出すための
環境を整えております。