スポーツ外傷

スポーツ外傷とは

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スポーツ障害とは、スポーツ(運動)をすることで起こる障害や外傷(骨折、脱臼、靱帯損傷、打撲、捻挫、肉離れ)などの総称です。
長期的に同じスポーツを続けることにより、体の一定の部位に負担がかかり起こる障害もスポーツ障害と呼びます。

又、使いすぎが原因となることから「使いすぎ症候群」ともいいます。
成人だけでなく成長期の子供にもよく起こる障害です。

主な症例

下記のような症例に該当する方は、お気軽にご来院ください。

子供外傷

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子供に怪我は付き物です。しかし子供は物事を正確に表現することが出来ず、

多少の痛みは我慢して運動を続けたり、又レギュラーになりたい為に障害を隠して
プレーしてしまい、早めに治療すれば大事に至らずに済んだのに
最悪の状態になってしまうこともあります。

子供が何でも相談出来る環境作りと、早めの対応が私たち大人の役目です。
どんな小さな痛みでもぜひご相談ください。

スタッフ一同全力を尽くし最善の治療をさせていただきます。

長期的に同じスポーツを続けることにより、体の一定の部位に負担がかかり起こる障害も
スポーツ障害と呼びます。

又、使いすぎが原因となることから「使いすぎ症候群」ともいいます。
成人だけでなく成長期の子供にもよく起こる障害です。

  • 【子供の外傷の特徴】
  • 1.骨端線がある為、成長障害や変形が起きやすい。
  • 骨の先端近くに成長を担う軟骨があります。 この部分は柔らかく衝撃に弱く傷つきやすいのです。

  • 2.子供の骨は柔らかく完全に折れない。
  • 大人の骨折と違い骨や骨の膜が柔らかい為、生木を折ったようにぐにゃりと曲がって 折れたり竹の節のようにふくれたりします。 又、骨の膜が厚いので切れづらく骨折してもずれが少ないのです。

  • 3.関節や関節軟骨が柔らかい。
  • 関節が柔らかく不安定、また関節軟骨は厚く柔らかく傷つきやすい為、 スポーツ中に怪我や故障が起きやすいのです。

  • 4.骨の成長が著しく筋肉の発育が追いつかない。
  • 筋肉は未熟で力もなく柔軟性も少ないのです。

  • 5.靱帯は骨より強い。
  • 靱帯が骨を強く引っ張り骨折してしまうこともあります。

救急処置・RICES

障害を負った際に出来る限り患部の炎症を抑える為に、早急に執るべき基本となる 応急処置の法則です。

R rest(安静)

上肢では顔を洗うような肢位、 下肢では膝や股関節をやや曲げた肢位で固定し安静を保ちます。

I icing(冷却)

はじめの48時間は氷やアイスパック等で冷却します。

C compression(圧迫)

腫れを抑える為伸びる包帯等で圧迫します。

E elevation(高挙)

静脈の流れをよくし腫れを少なくする為、心臓より高く挙げます。

S support(保持)

受傷部位を不安定にしないように保持固定をし、安定させることで 痛みや腫れの増加を防ぎ組織の炎症を抑え、治療期間を短縮することができます。

野球肩

投球動作や同じようなオーバーハンド動作を繰り返し行うことで肩の筋肉や腱などに
痛みが出ます。
バレーボール、テニス、バドミントン、水泳などでもみられる障害です。

子供では、小学校高学年から中学生くらいの発育期に
上腕骨の骨端線といわれる成長軟骨に捻りの力が繰り返しかかるため
離解してしまうこともあります。(上腕骨近位骨端線離解)

年長の子供では腕を上方へ振り上げる動作で内部の滑液包や腱が靱帯と衝突し、
繰り返すことにより熱をもって腫れ、痛くて挙げられなくなります。(インピンジメント症候群)

症状

肩のだるさ、不快感、動かすと痛む程度ですが進行すると常時痛みます。

長期的に同じスポーツを続けることにより、体の一定の部位に負担がかかり起こる障害も
スポーツ障害と呼びます。

又、使いすぎが原因となることから「使いすぎ症候群」ともいいます。
成人だけでなく成長期の子供にもよく起こる障害です。

野球肘

投球動作の繰り返しで肘の骨、軟骨、靱帯が引き伸ばされたり圧迫されたりして
障害を起こすものの総称です。
10~14歳に集中して起こり投球時の肘痛や不快感があります。

症状

肘の内側から痛み始め外側に至ります。
軟骨に傷が付くと肘が伸ばせなくなります。(伸展障害)
進行すると軟骨が剥がれて、
関節の中をゴロゴロと動きまわる様になります。(離断性骨軟骨炎)

肉離れ

走行中やスポーツ活動中に急激に筋肉が収縮した結果、
筋膜や筋繊維の一部が損傷して起こります。

肉離れがよく起こる部位は太もも前側、後ろ側、ふくらはぎが多く、受傷したとき
“ブチッ”という音や筋肉が切れた感触を受けることもあります。

症状

痛み、腫れ、皮下出血などがあります。
損傷の程度によっては、手で触ると凹みを確認したり、歩行が困難になることもあります。

腸脛靱帯炎

太股の外側~膝の外側にある厚い靱帯の炎症のことをいいます。
ランナーに多く、走り始めは痛みますが、暖まると痛みが軽くなるため、
つい練習してしまい悪化する傾向があります。進行すると歩くだけでも痛むようになります。

症状

膝の屈伸運動時に膝の外側に痛みと圧痛があります。
症状が進むと階段を降りる時に痛んだり、膝を伸ばしたままの歩行になります。

シンスプリント

脛骨過労性骨膜炎といいます。
脛骨(すねの骨)の内側中央よりやや下の部分に痛みが出ます。
練習量が多すぎることやストレッチ不足、扁平足が原因で起こることもあります。

症状

脛骨に沿ってうずくような鈍痛から始まり症状が進むにつれ痛みも増し、
運動中、終始痛むようになったり熱感を伴うこともあります。

オスグッド

成長期の小児(10~15歳)の男子に多く、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋)の付着部である
脛骨粗面(膝の皿の下)の炎症です。
バレーボール、バスケットボール、サッカー、陸上選手に多くジャンプやダッシュ、
蹴りで筋肉が瞬間的に縮むような動作などの膝の曲げ伸ばし特に伸ばす時に使われる
太ももの筋肉の使いすぎで起きます。

症状

正座時の痛みが強く跪くことが痛くて出来なくなります。
症状が進むと熱を持って腫れてきます。膝の屈伸、ダッシュ時に痛みます。

ジャンパーズニー

ジャンプ競技選手や長距離ランナーで成長期を終えた年齢に多い膝蓋靱帯の炎症です。
太ももの筋肉の使いすぎ(オーバーユース)で柔軟性の低くなった筋肉が過度に繰り返し
伸ばされることで靱帯が損傷します。

症状

膝の屈伸、ジャンプ時に膝の皿の下あたりに不快感、圧痛があります。

アキレス腱炎

長く歩きすぎたり、走ることなどで繰り返し使うことや強負荷をかけることにより
アキレス腱が炎症を引き起こします。

症状

痛みと腫れが踵から足首の後ろ側のアキレス腱に沿って出ます。
朝起きた時や運動前後の痛みが徐徐に悪化すると腫れが出て、
足をつくことが出来なくなります。

足裏の痛み

足裏は歩くたびに衝撃を受けています。
スポーツを始めたばかりの方や40歳以降の女性に多く、歩きすぎ、
履き慣れない靴を履いた時など痛みをともないます。
足裏の痛みで多いのは足底筋膜炎と滑液泡炎です。

足底筋膜炎とは足の裏にあるアーチを司る靱帯の炎症です。
連続して足底に大きな力をかける急激な方向転換、アーチサポートのない
靴底の硬いシューズの使用、足が過度に内返し(回内)を繰り返しながら
走ったり歩いたりすることにより起こります。

症状

ジョギングやウオーキングで頑張りすぎた後、
かかとから足の親指の付け根あたりまで全体が痛み、
朝の一歩が痛く足をつけない状態です。
症状が進行するとつま先立ち歩行になります。

滑液包炎とは、かかとの骨の表面を覆う滑液包という
小球状の袋があり常に足の衝撃を吸収しています。
着地した時に捻ったりかかとに無理な力が加わったりなどの使いすぎにより、
その部分が炎症を起こします。成長期の子供にも多くみられます。

症状

初めは足底になにか詰まっているような、その部分がブヨブヨしている感じがあります。
症状が進むにつれ、その部分に当たると痛みだし、
かかとをつくことが痛くてつま先歩行になります。

突き指

指が過度に曲がったり伸ばされたりして起こる捻挫のことをいいます。
特に球技で指の先端にボールが当たることで起こることが多く靱帯などを損傷してしまいます。

RICESの処置を的確に行うことで治ることが多いのですが、
万が一、骨折を併発していることに気付かず放置すると
骨折部分がつかなかったり、関節が曲がったまま伸びなくなることもあります。

突き指だからと安易に考えず、まずは受診してください。

症状

腫れ、内出血も少なく、動かすと痛いくらいです。
自分で指を動かして第一関節が動かないなどの症状があると
骨折(マレットフィンガー)が疑われます。